The truth is not a fixed fact that never changes. Instead, it is a process of transformation, a state that never ends. Therefore, appearances, which consist of materiality, can never fully explain the truth. In Buddhism, this focus on materiality can be seen as an obstacle—especially in our post-industrial society where we are no longer lacking in material goods. In fact, we are often overwhelmed by them. So, what should we dream about or pursue now?

There is a limitless world beneath materiality. When we turn our gaze inward and seek beyond what is visible, we discover a world beyond material possessions, beyond formalism, and, hopefully, a path to freeing ourselves from the ego.

The exhibition Inside-Out is a duo exhibition featuring Shuko Tanizawa and Tong Yang.

真実とは、決して変わらない固定された事実ではありません。むしろ、それは変容のプロセスであり、終わりのない状態です。したがって、物質性に基づく外見は、決して真実を完全に説明することはできません。仏教では、この物質性への焦点が障害と見なされることがあります。特に、私たちのような物質的なものが不足していないポスト工業社会においてはなおさらです。実際、私たちはしばしば物質に圧倒されています。では、今何を夢見たり、追い求めたりすべきなのでしょうか？

物質性のすぐ下には、無限の世界が広がっています。私たちが目に見えるものを超えて内面に目を向けると、物質的な所有や形式主義を超えた世界が見えてきます。そして、願わくば、利己的な自分自身から解放される道が見つかることでしょう。

「Inside-Out」展は、谷沢周子と楊桐による二人展です。谷沢周子は現在、金沢美術工芸大学に在籍しており、ドイツのフランクフルトにあるシュテーデルシューレで客員学生として過ごした一年間に、「Thinking from Inside」という石膏彫刻シリーズを開始しました。楊桐はフランクフルトを拠点に活動しており、現在、シュテーデルシューレおよびフランクフルト大学でキュレーション学の修士課程に在籍しています。彼女のビデオインスタレーション作品「Ghosts' Eyes」は、2019年に香港バプティスト大学視覚芸術学院で学士号を取得した際の卒業制作でした。